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鞭打ち症

 フェイシャルディストーションモデルの“むち打ち症”に対する診断と治療法は、従来の治療法とはまったく異なります。追突事故のような交通事故などの外力により損傷を受ける鞭打ち症は、レントゲンや外観上の損傷が明白でないため、“補償神経症”などと言った、まるで患者さんが仮病を使い、不当な損害賠償をする加害者のように勘違いされることもあります。

 近年ではMRI(核磁気共鳴断層画像)等の発達により、筋肉、関節包、靭帯、などの組織の断裂が存在していることが明らかになってきていますが、よほど重症の患者さん以外はMRI検査は行われていないようです。
 現在の鞭打ち症に対する整形外科的処置は、抗炎症薬の投与、局所麻酔、安静、熱の適用、冷却、そして理学療法としての牽引です。しかしながら殆ど全ての鞭打ち症の被害者は、これらの処置から利益をえることは無いようです。
 他の手技療法の基本的考え方が“骨のズレを矯正し、自然治癒能力を高める”ことにあるとするなら、恐らく患者さんの症状が妨害し、首の骨を矯正することは出来ないでしょう。また、もし矯正を施し、首に“ボキッ”と言う音を鳴らしたとしても、その損傷に存在する軟部組織(筋肉や靭帯など)の裂傷には何の影響の及ぼしません。


 フェイシャルディストーションモデルでは、鞭打ち症は、外力により引き起こされた筋膜組織(靭帯、筋肉、骨膜、関節包)の歪曲(すなわち裂傷や微細な断裂)であると考えます。
 したがってその損傷はFDM鑑別により6つのタイプの筋膜の歪曲に分類され、対応する独自の方法で矯正を行います。殆どの場合、その効果は初回の矯正から現れ、数回の矯正セッションで、後遺症状を残すことなく矯正することが可能です。


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