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各種疾患の説明・症例の紹介



 このページでは、他の損傷を紹介したページのタイトルに当てはまらない、興味深い臨床例を紹介します。

 52歳 男性 膝蓋骨骨折後の膝関節屈曲障害
 急性腰痛でオフィスを訪れたSMさんは、1年前に転倒し右膝蓋骨を骨折して以来、右膝が完全に屈曲出来ないため正座が出来ないことを私に打ち明けました。
SMさんが正座を試みると、踵と臀部の間隔は20cm以上あり、大腿部前面に痛みが発生しました。入院中SMさんはリハビリを受けましたが、完全に膝の屈曲は回復せず、日常生活には支障なく歩行が出来るようになったので退院したとのことでした。骨折が治癒するまでの間、SMさんの膝はギブスで固定されていましたが、正座を試みた時のSMさんの痛みの説明とボディランゲージから適切なFDMテクニックが選択されました。
 約15秒の矯正の後、SMさんは完全に正座をすることが可能になり、大腿前面に発生した症状も消失していました。ギブスで固定されていたと言うSMさんの病歴から2つの筋膜ディストーションが通常疑われますが、この症例では、大腿四頭筋に存在した、他の筋膜ディストーションによる屈曲制限であったため、単にそのディストーションを還元することで全ての問題を取り除くことが可能でした。
 2ヵ月後のSMさんからの報告によると、膝の屈曲制限はなく、正座も難なく行えるとのことでした。


 16歳 男性 ランニングで誘発される腹痛と下痢
 下腿の痛みと生理痛を解消するため、オフィスを訪問していたMMさんのお母さんは、劇的な症状の緩和を経験し、息子、MMさんの原因不明の症状について私に相談を持ちかけました。
 彼女の説明によるとMMさんは、中学校で野球部に所属しており、その練習に“ランニング”が含まれると必ず腹痛を起こし、下痢をすると言うことでした。MMさんは自分の意思で野球をしており、精神的な苦痛は考えられず、他の内科的原因も思い当たらないとのことでした。
 一般的に便秘患者に指示される対処は“歩行”です。これは歩行に使われる腹部の筋肉や組織が腸の働きを促進させると言うことを意味します。もしこれらの筋肉や組織に筋膜ディストーションが存在したなら、腸の機能の異常な亢進、あるいは正常な機能の妨害が想像することが出来ます。
 理由はどうであれ、MMさんの症状を解消する治療法は見つからなかったので、MMさんのお母さんは彼をオフィスに来院させることにしました。
 最初のオフィスセッションでは、MMさんの症状が1km以上走らないと発生しない、しかもその症状は単なる下痢による症状と同一のものであったため、腹部への接触とその圧力に対するMMさんの痛みの感覚により、FDM筋膜ディストーションタイプに分類されました。MMさんが再度オフィスに訪れたとき、彼の症状は解消されており、三回のオフィスセッションで終了しました。
 4ヵ月後の確認では、MMさんの症状は再発しておらず、長距離を走っても腹痛は発生していないことを確認しました。

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