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16歳 男性 手の痛み
幼い頃から剣道をしているSIさんは、高校に進学し練習量が増加した頃から右手首の痛みを感じ始めました。その痛みは徐々に悪化し、竹刀を振ることが出来なくなりました。
整形外科の診察を受け「手首の腱鞘炎」と言う診断を受け、湿布と痛み止めをもらったSIさんは、練習を休んでも全く軽減しない症状に耐えかね当院を訪れました。その時点でのSIさんの症状は、拳を握るこでとすら痛みを感じていました。数日前には鉛筆を持っても痛みが発生するほどに悪化していたそうです。
SIさんの症状は
*手背面の尺骨手根間隙から中手指節関節までの痛み
*手掌面の豆状骨から中手指節関節までの痛み
*豆状骨上の痛みの点
*腕立て伏せが出来ない
*竹刀を振ると上記の部分に激痛が走る
SIさんの症状から手根関節の損傷では無いことは明白でした。そして彼の損傷の経歴から累積的な損傷であることもまた明らかでした。
SIさんの損傷は、筋膜組織の歪曲タイプに識別され対応するFDMテクニックにより矯正されました。
2回のセッションで腕立て伏せが出来、拳を強く握ることが出来る様になったSIさんの施術は、竹刀よりも重い素振り練習用の木刀を実際に振りながら野外で行われました。SIさんが症状なく200回木刀を振ることが出来る様になるまでに4回のセッションが必要でした。
14歳 男性 腋窩の痛み
中学校の野球部で投手を勤めるRYさんは、一週間前、投球練習中に左腋に激痛が生じ(左利き)投げることが出来なくなりました。RYさんの症状は日常生活では何等支障なく、肩の可動域も全て正常でした。しかしながらその症状は、軽いシャドウピッチングで腋窩の後壁と肋骨に沿って発生しました。
それはコッキング期から加速期に移行した瞬間に発生します。このことからRYさんの損傷は肩関節周囲の損傷では無いことが判断でき、加速期へ移行した瞬間に痛みが発生したと言うRYさんの損傷のメカニズム、「激しく痛みが走る」と言う痛みの説明、そして液窩後壁と肋骨に沿って撫でるボディーランゲージから筋膜組織の歪曲タイプに分類され、複数存在する損傷に対する、数回の積極的な矯正によりシャドウピッチングが症状なく出来る様になったRYの施術は、“翌日に登板しなければいけないかも知れない”と言う理由から、野外で実際に投球しながら引き続き行われました。
RYさんがオフィスを訪れたのは20時を過ぎていましたが、車のヘッドライトでライトアップして行われました。更なる攻撃的な施術の後、RYさんは症状なく全力で投球することが出来る様になりました。翌日RYさんの登板は回ってきませんでしたが、これは幸いでした。
一週間後、RYさんは再び投球練習中に症状を発生させオフィスを訪れました。RYさんの症状は、一週間全く発生していなかったのですが突然再発しました。「なぜ再発したと思う?」と尋ねるとRYさんは「腕の振りの角度が少し変った時に痛みが出た」と答えました。
まだ中学生とは言え、長年野球をしてきたRYさんの投球フォームが時折変化するとは思えません。考えられることは踏み込んだ足の位置でした。
マウンドやブルペンでは、踏み込んだ足の位置に穴が出来ます。投球時に少しバランスを失い踏み込む足の位置が変化することは良くあります。RYさんの場合、踏みこんだ足の誤差によりマウンドに出来た穴に足を取られ、バランスを崩すことにより体の開きから腕の振りが遅れ腋窩の筋膜組織を引き伸ばし、それにより損傷を再発させたと考えられます。
この残された筋膜ディストーションを矯正するため、RYさんがどのようにバランスを崩したときに症状が発生するのか、それを観察するため再び野外での施術となりました。症状が発生した後、RYさんはそのバランスを崩した姿勢を強調した姿位に案内され矯正が行われました。
その後RYに症状は発生していません。
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