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62歳 女性 根性坐骨神経痛
以前より腰痛に悩ませられていたKさんは、徐々に症状が悪化し、2003年1月、右大腿部からふくらはぎまでの、電気が走るような痛みと痺れの症状を訴えオフィスに訪れました。
Kさんの体は極端に右前方に傾き、姿勢を真直ぐに戻すと右下肢に激しい痛みが現れました。その症状は常にKさんを苦しめ、日中は勿論、夜間も睡眠を妨げていました。Kさんは以前から体の極端な歪みを同僚や家族に指摘されていたそうです。
症状の範囲は、広範囲にわたり、腰椎部、仙腸関節部、尾骨部、右臀部の痛み、右大腿部の後面と外側面、ふくらはぎ全体の突っ張るような痛みと感電したような痺れ、右の足の指の痺れ、などでした。外科での検査では、レントゲン検査のみが行われ、MRI(核磁気共鳴断層画像)などの検査は行われていませんでした。しかしながらKさんの症状は、以下のことから椎間板ヘルニア等の神経圧迫による根性坐骨神経痛であることが想像できました。
SLRテスト陽性(患者さんを仰向けに寝かせ、症状のある下肢の膝を伸ばしたまま頭の方へ持ち上げる整形外科テスト法。この検査で下肢に電気的な痛みが発生した場合、或いは患者さんが痛みのため 膝を曲げてしまう場合、腰椎周囲の神経に対する問題があると判断する)
・Kさんの感じる痛みの種類が電気的な痺れと激しい痛みであったこと。
・腰を動かす動作、くしゃみや咳で症状が増強される。
・足の親指の強度に若干の低下が観察されたこと。
フェイシャルディストーションモデルの根性坐骨神経痛に対するアプローチは、全ての症状を筋膜組織の歪曲タイプに分類し、適切な方法で取り除くことです。それにより腰椎部に加わる過剰な圧力を取り除き、次にその椎間板の存在する関節を解放します。Kさんの根性坐骨神経痛は、8回の矯正セッションで消失し、結果的に極端だった姿勢の歪みも消失していました。
椎間板ヘルニアは、椎間板が破壊される疾患です。それを体外からの操作で修復することには限界があります。ですからここで症例をいくらならべても意味がありません。大切なことは、まずその症状が根性坐骨神経痛によるものか、或いは疑似坐骨神経痛によるものなのかを判断するために、整形外科での精密検査を優先することです。その結果椎間板に損傷が及んでいるのであれば、その時点で椎間板の状態を把握し、その上で還元の方法を決定することです。椎間板の分離や硬膜内脱出ヘルニアなどの重症例以外の疾患に対し、FDMアプローチは十分に試みる価値のある還元方法です。 |
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